腸内細菌と肥満の関係【後編】肥満だけじゃない 腸内細菌は体内時計やフレイルにも関わる (NO.110)  

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●昨今、健康や長寿を語るうえで、重要になってきたのが「腸内細菌」。(2024/6/5 日経ヘルス記事より)

腸内細菌をうまくコントロールすることができれば、肥満やそれに伴う病気、老化を防ぐことができるかもしれません。

日本人の肥満と腸内細菌について、どこまでわかっているのでしょうか? 消化器内科医で、腸内細菌やアンチエイジング医学に詳しい京都府立医科大学大学院の内藤先生の、腸内細菌について基礎から最新の研究を紹介です。

肥満だけじゃない 腸内細菌は体内時計やフレイルにも関わるという

腸内細菌は体内時計や寝たきりのリスク要因にも関係する可能性が分かってきています。

体重減少や筋力低下、寝たきりのリスクと腸内細菌についての関係です。

内臓脂肪を減らす腸内細菌入りの食品もありますが・・・

前編では、京都府立医科大学の内藤先生の、腸内細菌と肥満の関係についてお話でした。

太っている人には「フシモナス菌」、痩せている人には「ブラウティア菌」が多いことが分かっています。

でも、このことが日本人には必ずしも当てはまるわけではないということです。

すでに腸内細菌を使ったヨーグルトが、肥満対策として使われています。

たとえば、雪印メグミルクのガセリ菌SP株が入ったヨーグルトは、内臓脂肪を減らす効果があるとヒト試験で証明されています。このヨーグルトは「内臓脂肪を減らすのを助ける」と宣伝されています。

ほかにも、明治やアサヒグループからも内臓脂肪を減らす乳酸菌を使った飲み物やサプリが売られています。

これらのプロバイオティクス乳酸菌は「外から一時的に補充することで体質を改善する」ものです。

たくさん摂っても腸には定着しないので、効果を得るためには摂り続ける必要がありそうです。

生活改善も心がけながら、補助的に使うのが良いでしょうと内藤先生は言っています。

内臓脂肪を減らすとされる主な乳酸菌や代謝物
ガセリ菌SP株(雪印メグミルク)
ヒトの小腸にすむガセリ菌の一種。継続してとることで腸管に定着するとされ、脂質の吸収を抑制することで内臓脂肪や腹囲のサイズを減少させると報告されている。
OLL2712株(明治)
小腸で免疫細胞による抗炎症物質の産生を誘導し、内臓脂肪での慢性炎症を抑制。インスリン抵抗性などの代謝異常を改善することで内臓脂肪を減らすと報告されている。
乳酸菌CP1563株由来の
 10-ヒドロキシオクタデカン酸(アサヒグループ)
CP1563乳酸菌が菌体内に持つ代謝物質で、菌を破砕して取り出したもの。脂肪の燃焼(β酸化)を促進することで体脂肪・内臓脂肪を低減する。
乳酸菌S-PT84株(サントリー)
柴漬けから見つかった乳酸菌。脂肪分解酵素リパーゼの活性を阻害することで、脂質の吸収を抑え、お腹の脂肪を減らす。腸管バリア機能の維持や炎症軽減作用も関与。
Pne-12乳酸菌(ピックルスコーポレーション)
フラクトオリゴ糖と一緒にとることで腸管内で内臓脂肪低減作用に寄与するプロピオン酸などの短鎖脂肪酸が増えることがお腹の脂肪を減らすのではないかと考えられている。
※特定保健用食品、機能性表示食品の関与菌に限定

肥満は寝たきり予備軍のリスクがあります。

肥満が良くないとされる理由は、体の中で糖や脂肪をうまく使えない「メタボリックシンドローム」と関係があるからです。

内藤先生は「肥満の人はフレイルになるリスクも高い」と言っています。

フレイルとは、将来寝たきりになりやすい状態のことです。「虚弱」と訳されることもあるので、痩せている人のほうがフレイルになりやすいと思われがちですが、内藤先生たちが行っている京丹後地域での長寿研究によると、低体重(BMI18.5未満)の人でフレイルの人はほとんどいません。

痩せていること自体がフレイルのリスクではなく、年々体重が減っていく人や肥満の人のほうがリスクが高いと考えられます

一般的に寝たきりになるリスクが高いフレイルは、栄養不足が原因で体重が減ったり、筋肉が減る「サルコペニア」、筋力低下、免疫力の低下などが起こることによってもたらされるとされています。

内藤先生は「肥満の人でも炎症や代謝の問題で筋力が低下するサルコペニア肥満になったり、免疫力が低下してフレイルにつながる可能性がある」と言っています。

しかし 肥満がすべて悪いわけではありません。

太っていても代謝異常がない人もいれば、痩せているのに糖尿病の人もいます。「問題なのは、代謝異常があったり、太っているのに筋肉が少ない“サルコペニア肥満”の人です。そして、良い肥満か悪い肥満かを決めるカギは、やはり腸内環境にあるのではないかと考えています」とのこと。

腸の時計をリセットする腸内細菌の代謝物

サルコペニア肥満を防ぐためには、何をいつ食べるかも重要です。これには体内時計と腸内細菌が関係しています。

内藤さんは、「体内時計には中枢にある親時計と、臓器や筋肉などの働きをコントロールする末梢の子時計があります。お腹の時計は食事の刺激によって1日が始まりますが、実は食べた物から腸内細菌が作り出す代謝物に反応していることが分かってきました」と言っています。

腸内細菌は、食事が入ってきたときにインスリンの分泌を促すGLP-1などのホルモンの分泌にも関わっています。しかし、腸内細菌のバランスは時間帯によって変化しています。このバランスがずれると、代謝に関わるホルモンの分泌にも影響を与える可能性があります。

「マウスに同じものを食べさせても、規則正しく食べさせる場合と、夜遅くまで食べさせる場合では、後者のほうが太りやすい。不規則な生活によって体内時計が乱れるだけでなく、腸内細菌のバランスも影響を受けるかもしれない」と内藤さんは言っています。食事時間がずれることで、代謝に必要なホルモンの分泌が乱れ、エネルギーをため込みやすい腸内細菌の状態になる可能性もあります。

また、腸管の時計遺伝子を機能できなくすると腸内細菌のバランスが崩れたり、体内時計が乱れやすい職業のパイロットの腸内細菌が乱れているという報告もあります。内藤さんは、「ヒトと腸内細菌は健康な状態を維持するために情報交換をしているのかもしれません」と述べています。

健康を維持するためには規則正しい生活が理想ですが、「どうしても不規則になってしまう場合には“朝たん”でリセットしましょう。朝食でとる『炭』水化物と『たん』ぱく質が体内時計のずれをリセットしてくれます」と内藤さんは言っています。

ご不明な点ありましたら、遠慮なくお問い合わせください。
(この記事は日経グッディ有料記事よりシニアミドル向けの記事として 編集追記してご案内させていただきました)
 
 

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